YOSHIMI裁判いっしょにアクション!
「吉見裁判」とは、中央大学の吉見義明さんが、日本維新の会の桜内文城衆議院議員(当時)を名誉毀損で訴えた裁判です。

2016-01-26

『桜内文城被告・秦郁彦証人陳述批判』(パンフPART4)のご案内

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必読!
『桜内文城被告・秦郁彦証人陳述批判』(パンフPART4)
のご案内
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 YOいっションでは、このたびパンフレットのPART4にあたる『桜内文城被告・秦郁彦証人陳述批判』を刊行しました。
このパンフレットは、被告の桜内文城氏と被告側証人の秦郁彦氏が法廷でおこなった陳述に対して、吉見弁護団が徹底的な批判を加えたものです。
本パンフレットは、桜内・秦両氏の法廷での「尋問調書」を収録するとともに、それを批判した「原告準備書面」を収録しています。
 1月20日の地裁での判決は極めて不当なものでしたが、このパンフレットを読めば、桜内・秦両氏の主張がいかに破綻したものであったかがよくわかります。そして、そうした両氏の言説を放置することになった地裁判決の不当性をあらためて確認していただけると思います。
今後、裁判闘争は続いていきますので、パンフレットの購入や普及を通じて、運動を支援していただければ幸いです。
 なお、すでにYOいっションでは、『日本軍「慰安婦」制度はなぜ性奴隷制度といえるのか』パンフ(PART1〜3)を刊行しています(PART1〜3の内容は、末尾に記します)。PART1〜4をまとめてご購入いただくと、2000円(200円引)で販売させていただきます(送料は別途いただきます)。

【『桜内文城被告・秦郁彦証人陳述批判』パンフレットPART4のご案内】
<コンテンツ>
(1)  原告準備書面(10) 2015年7月13日
(2)原告準備書面(11) 2015年10月5日
(3)桜内文城被告本人尋問調書 尋問期日:2015年4月20日
(4)桜内文城被告本人尋問調書の訂正箇所
(5)秦郁彦証人尋問調書 尋問期日:2015年7月13日
<サイズ>A4版196頁
<価格>1冊700円(別途送料をいただきます)

【申し込み方法】
ウェブ(お問い合わせフォーム)より、お申し込み下さい。
その際、「パンフレット PART4 購入希望」と明記の上、お名前、送付住所、電話番号、冊数をお知らせください。(PART1〜3が必要な場合は、その旨明記して下さい)
パンフレットをお送りします。同封された振替用紙で代金をお支払いください。
合計10冊を購入されると、送料が無料となります。
また、パート1〜4をまとめて購入されると、合計2200円のところ、2000円に割り引きさせていただきます(送料は別途いただきます)。

【申込先】
ウェブフォーム:http://www.yoisshon.net/p/blog-page_6671.html

*****以下、PART1〜3のご案内*****
【『日本軍「慰安婦」制度はなぜ性奴隷制度といえるのか』PART1のご案内】(2014年12月発行)
 第5回(2014年9月)と第6回(同12月の口頭弁論で吉見弁護団は、日本軍「慰安婦」制度がなぜ性奴隷制度と言えるのか、歴史的・法的に大展開しました。その内容と、国際法学者の阿部浩己教授(神奈川大学)の意見書を収録したのが本パンフレットです。
<コンテンツ>原告準備書面5(歴史的事実)/原告準備書面6(国際法的事実)/阿部浩己意見書(専門家意見書)
<サイズ>A4版58頁
<価格>1冊500円(別途送料をいただきます)※10冊以上で送料無料

【『日本軍「慰安婦」制度はなぜ性奴隷制度といえるのか』PART2のご案内】(2015年5月発行)
 吉見さんが裁判所に提出した「陳述書」を収録しています。「慰安婦」が性奴隷であることについて、さまざまな根拠をあげて、論証しています。
<コンテンツ>吉見義明「陳述書」(2015年3月10日)
<サイズ>A4版45頁
<価格>1冊300円(別途送料をいただきます)※10冊以上で送料無料

【『日本軍「慰安婦」制度はなぜ性奴隷制度といえるのか』PART3のご案内】(2015年10月発行)
第9回口頭弁論(2015年10月5日)の結審に向けて出された原告最終準備書面が収録されています。今までの裁判の流れをつかめるものとなっております。また、小野沢あかね立教大学教授の意見書も収録。小野沢意見書は、戦前日本の公娼制度が性奴隷制度であること、また、そのような認識が戦前日本社会でも広く受け入れられていたことを明らかにし、「慰安婦は公娼であって性奴隷ではない」という議論はなりたたないことを論証しています。
<コンテンツ>原告最終準備書面・小野沢あかね意見書(2015年10月5日)
<サイズ>A4版115頁
<価格>1冊700円(別途送料をいただきます)※10冊以上で送料無料

2016-01-21

吉見裁判地裁判決について

吉見裁判地裁判決について

 中央大学の吉見義明さんが日本維新の会(当時)の桜内文城衆議院議員(当時)を名誉毀損で訴えた裁判(以下、吉見裁判)において、2016120日、東京地方裁判所民事第33部は吉見さんの請求を棄却する不当な判決を出しました。
 この裁判の発端は、20135月に橋下前大阪市長が「慰安婦制度が必要なことはだれでもわかる」と発言したことです。国内外からの批判を浴びた橋下前市長は同月、日本外国特派員協会で橋下徹前大阪市長が弁明のために講演しました。その際に、同席していた桜内氏が司会者の発言に関して、「ヒストリーブックスということで吉見さんという方の本を引用されておりましたけれども、これはすでに捏造であるということが、いろんな証拠によって明らかにされています」と発言しました。研究者の研究業績を捏造であると公言する行為は、研究者に対する重大な名誉毀損であるだけでなく、研究者の社会的存在そのものを否定する暴挙です。そして、被告の発言は「慰安婦」被害者の尊厳をも冒涜するものであり、断じて許されません。吉見さんが訴訟に踏み切ったのは当然のことでした。
 今回の判決が、吉見さんの請求を棄却したのは、冒頭に述べたとおりです。裁判所は、前述した被告発言中の「捏造」の意味するところが、「誤りである」「不適当だ」「論理の飛躍がある」といった程度の趣旨であるとの認識を示しました。そして、こうした意見または論評を表明することは、原告の社会的評価を低下させる名誉毀損に該当するとしながらも、被告の発言には違法性はなく、被告は免責されるとしたのです。
 「捏造」とは、「事実でないことを事実のように拵えること」という意味の言葉ですが、これを「誤りである」「不適当だ」「論理の飛躍がある」という趣旨と認識していることは、極めて強引で、到底成り立たない解釈と言わざるを得ません。そして、このようにねじ曲げられた「捏造」に対する解釈を前提として、被告発言の違法性が認められなかったことは、極めて不当です。
 吉見さんの研究は日本軍「慰安婦」問題の実態解明に誰よりも大きく貢献し、日本国内外の歴史学界において高い評価を得てきました。そして、そうした研究成果は、「慰安婦」被害者に希望の光を与えてきました。今回、こうした研究をねつ造とする発言の問題性が認められなかったことは、国内外の歴史学界に対する全面的な挑戦であるとともに、被害者の尊厳をいっそう冒涜するものです。
 また、吉見裁判に対しては、日本国内はもちろん世界の市民から、あたたかいご支援をいただきました。私たちは昨年12月より「公正な判決を求める国際市民署名」の運動を展開し、今年111日までに「慰安婦」被害者を含む1438筆の署名を集めることができました。今回の判決は、こうした世界の市民の声をも踏みにじるものです。
 ところで、吉見裁判では、日本軍「慰安婦」制度が性奴隷制度といえる根拠についても、議論を展開してきました。ただし、今回の判決では、「慰安婦」制度が性奴隷制度であるか否かという点については、何らの判断もおこなわれませんでした。したがって、今回の判決によって、「慰安婦」制度が性奴隷制度であることが否定されたことにはなりません。なお、「慰安婦」制度が性奴隷制度であるというのは、国際的な常識であり、歴史学界においても広く共有されている認識です。
 私たちは、不当な判決に強く抗議するとともに、吉見さんの名誉回復と、日本軍「慰安婦」問題の真の解決に向けて引き続き裁判闘争を続けていくことを、ここに表明します。これまで吉見裁判をご支援いただいたみなさんにお礼申し上げるとともに、引き続きご協力をお願い申し上げます。

2016121

YOSHIMI裁判いっしょにアクション
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※これは判決を受けての速報版です。今後、判決をより詳細に検討し、あらためて見解を発表する予定です。

※判決はこちら(PDFファイル)から閲覧できます。

2016-01-16

吉見裁判 第9回口頭弁論・結審&報告集会 参加記

吉見裁判第9回口頭弁論・結審参加記

吉見裁判は2015105日(月)、東京地裁でのすべての手続きを終え、結審を迎えました。今回は被告側の大々的な傍聴呼びかけがなかったのか、抽選は行われず、希望するすべての人が法廷に入ることができました。それでも大法廷の傍聴席は大方埋まっていました。

●大森典子さんの弁論
まず原告弁護団の大森典子さんが、最終準備書面の内容に沿って原告代理人として弁論を行いました。
はじめに被告桜内文城氏の「ヒストリーブックスということで吉見さんという方の本を引用されておりましたけれども、これはすでに捏造であるということが、いろんな証拠によって明らかにされています」との発言が吉見さんに対する名誉毀損に当たることを明確に説明しました。上記発言の「これは」が、一般の聴取者の普通の注意を基準にしたら、被告が主張してきたように「sex slavery」を指すとは考えられないことを説明し、この裁判の審理の対象が「吉見さんという方の本はねつ造である」という主旨の被告の発言が名誉毀損に当たるか否かという点にあることを強調しました。その上で、「捏造」という歴史学者にとって学者生命にもかかわるような発言が、現職の国会議員によって、しかも多数のメディアが集まる記者会見の場でなされ、その様子がインターネット上で現在も世界に発信され続けている現状の、名誉侵害の深刻さを訴えました。さらに被告が、裁判が始まってからも「『慰安婦=日本軍の性奴隷』という虚構の事実を捏造し、自らの政治主張を世界中にまき散らしている」などの発言を繰り返してきた、その悪質さも指摘しました。
次に被告の「仮に被告の本件発言が被告の意図はどうあれ客観的には原告の著書に言及したものと解されたとしても、原告の著書の中で慰安婦は性奴隷であると断定している部分は捏造である」という主張に対しても、これまでの弁論の過程でしっかりと反論し、被告の国際法上の奴隷概念や「慰安婦」に関する事実認定が誤りであることを実証してきたことを述べ、「捏造」(つまり「事実でない事を事実のように拵えていうこと」)という言葉が吉見さんの本に関して当てはまらないことを論じました。
最後に、今回の弁論に際して提出された被告の準備書面の結論で「本件は学説間の対立の問題に過ぎない」と述べられている点について、この裁判を名誉毀損の事件ではないように演出しようとする被告の苦し紛れの論法としか考えられないと批判し、この裁判の争点が、被告の発言が名誉毀損行為かどうかにあることを確認して、弁論を終えました。

●吉見さんの最終陳述
 続いて吉見さんが原告の最終陳述を行いました。吉見さんもこの裁判の争点が、被告が原告の本は捏造であると述べたことにあることを訴えました。その上で、被告が①被告発言の「これ」は「sex slavery」を指す、②「慰安婦は性奴隷である」という命題のことであると主張を変え、さらには③「原告の著書の中で慰安婦は性奴隷であると断定している部分は捏造である」と言うなど、被告が苦し紛れの言い逃れを繰り返してきたこと、そして、原告側がそれらの被告の主張の破たんを、裁判を通じて証明してきたことを強調しました。吉見さんは、被告が20154月におこなわれた本人尋問の中で、原告代理人から「原告が事実でないと知りながら虚偽の事実を書いたと考えているのか」と質問されて、「そうは考えていない」と答えたことにも言及しました。
次に最終書面の中で被告が、「慰安婦」は性奴隷であると何らかの形で裁判所に言わせようとする政治的目的があるのではないか、本件は学説間の対立の問題に過ぎない、という主張を展開したことに対して、吉見さんは次のように明確に反論しました。前者については被告の邪推でしかないこと、原告側が一貫して裁判の争点は被告の発言が名誉毀損に当たるかどうかという点にあると主張してきたことを述べました。後者については、吉見さんの本を読んだことのない被告が「これはすでに捏造であるということがいろんな証拠によって明らかとされております」と発言したことが「学説間の対立」にはなり得ないという、とても当たり前のことを冷静に指摘しました。
最後に、吉見さんは被告が根拠なく「捏造」との発言を繰り返しながら、言い逃れのために主張を変遷させることによって、吉見さんへの攻撃のみならず、勤務先にまで攻撃が向けられている現状を訴えました。

●被告の最終陳述
次に被告桜内氏の最終陳述がありました。裁判のきっかけとなった自分の発言について、「慰安婦をsex slaveという人がいたらそれに反論する」という「任務」を所属政党から負って出席した記者会見だったこと、吉見さんの本を読んだこともなかったこと、「原告のことなど眼中になかった」ことを語りました。そのうえで、さも自分の功績であるかのように、被告の発言ののち、記者会見場で「慰安婦」を性奴隷と発言する人がいなかったことや、会場に吉見さんのことを気にするそぶりも見られなかったと述べました。そのあとは、「抗議」と称して、原告準備書面の「奴隷条件に関する秦郁彦氏の見解は無知と言うほかはない」という記述への批判に終始しました。名誉毀損で訴えを起こしたのに、他の研究者を「無知」とののしる資格はない、「慰安婦=性奴隷説」によって日本国民の名誉と尊厳を傷つけ、「秦郁彦先生」の名誉を傷つけたとして、謝罪を求めるという内容でした(報告集会の報告参照)。あきれるほどの無反省ぶりと非論理に傍聴席からも苦笑が漏れました。

●被告代理人の最終弁論
最後は被告代理人でした。こちらは、「原告は名誉毀損でも何でもないほんの一言をさも大事件のように扱って、裁判所に慰安婦は性奴隷といわせるという、自分の政治的目的のために利用している」と印象付けをしようと様々な意見を述べるのですが、そのどれもがすでに原告側の弁論で反論されていたり、あるいは証拠もなにもないネット上の単なる噂話を事実かのように語るなど、裁判での弁護士による弁論とは思えないような内容でした。
被告の発言の短さに対して、原告が出してきた準備書面や証書が膨大な量であることを揶揄を込めて指摘したり、(実際は被告が次から次へと主張を変えてきたからこそ、それに合わせて反論を繰り広げざるを得なかったにも関わらず、そのあたりの事実関係を無視して)原告側が次々に主張を変えてきたと指摘してみたり、「慰安婦」が性奴隷でないことが一般的な認識であるにもかかわらず吉見さんなど一部の人間がそれを批判しているのだから、原告一人への名誉毀損ではなく、一般命題への批判に過ぎない、と言ってみたり…原告側の弁論や主張で丁寧に説明し反論してきたことなど一切無視した弁論には驚きを禁じえませんでした。

9回報告集会参加記

閉廷後、場所を衆議院第二議員会館第一会議室へ移動して報告集会を開催しました。
まずは大森さんから今日の結審の内容を振りかえっての説明がありました。結審の法廷の場で判決期日が指定されたことについては、「こういった大きな裁判では『判決期日は追って指定する』と言ってその場で決まらないことが多いので、裁判官3人の中ではすでに判決の大筋が合意されているのでは」と述べました。また、桜内氏は負けたとしても控訴をするだろうから、判決の勝敗にかかわらず、次の裁判を見据えて闘う必要があるとの決意も語ってくれました。
続けて弁護団の一人ひとりから、最終準備書面でのそれぞれの執筆担当箇所についてコメントをいただきました。最終準備書面は『日本軍『慰安婦』制度はなぜ性奴隷制度と言えるのか』PARTⅢに収録されています。1700円(送料・振込手数料別)でお分けしていますので、ぜひお求めください。
はじめに、川上詩朗さんから最終準備書面の大枠の説明と、川上さんが担当した国際法に関する部分の紹介がありました。ここは阿部浩己さんの意見書を基に作成されており、第7回の口頭弁論での阿部さんへの証人尋問同様、国際法上の奴隷概念に照らして「慰安婦」制度が性奴隷制に当たることを的確に指摘しています。
穂積剛さんからは、桜内氏が意見陳述で、原告側が秦郁彦氏について準備書面11の中で「無知」と書いたことに強く抗議し謝罪を求めたことについての説明がありました。秦氏に対する原告からの反対尋問で、「慰安婦」が性奴隷なのかどうかは国際法に照らして判断すると答えた秦氏に、奴隷条約の解釈について質問したところ、専門家として呼ばれたにもかかわらず「それは知らん」と答えたことを「無知」と書いたのであり、不当でも何でもないことを強調しました。
また「裁判の弁論を聞いていて、向こうを支援する人たちはおかしいと思わないのだろうか」というあまりにも当然の疑問とともに、「世の中を右に引き倒すためだったら、事実も論理もどうでもいい。自分の都合のいい結論があって、そこに引き寄せようとしているのだろう。しかもそれが一般の人によってではなく、議員という立場の人間が行ったことがとても問題だ」と指摘しました。
 松岡肇さんは、「この裁判は間違いなく勝訴すると思っているが、最後の最後まで分からないという経験を何度もしてきた」と、長く中国人の強制連行・強制労働の裁判を担当してきた経験から語り、被告弁護団に対しても被告を説得したり訂正したりしないのだろうかと考えてしまうほどで、裁判官も同じように思っているだろうとは思うが、判決が出るまではどこかで用心をしておくことが必要だと、注意を促しました。
武藤行輝さんは、吉見さんの陳述書などを基に書かれた日本軍「慰安婦」制度の実態の部分を担当しました。その中で武藤さんが特に伝えたかった点として、「はじめに」に書いた内容を紹介しました。一つでも例外があれば「慰安婦」制度は性奴隷制度とはいえないという前提に立つ被告側に対する反論を込めて、家永教科書裁判で意見書を提出した永原慶二さんを引用して、歴史的事実はすべての例や事象から総合的に判断することが必要だということを提示して、この点を理解していない被告側が「歴史学の基本的作法を全く理解できていない」という点をはっきりと主張しました。
緒方蘭さんは小野沢あかねさんの意見書(こちらも『日本軍『慰安婦』制度はなぜ性奴隷制度と言えるのか』PARTⅢに収録)を基にまとめられた公娼制度との関係の部分を担当しました。「この裁判を担当して、否定的な意見に対する説得的な反論の方法を整理することができたが、歴史の事実はなかなか知る機会がない」と、司法修習生の集まりで「慰安婦」問題の学習会の講師を担当した時に「慰安婦ってホントにいたんですか」という質問が出たこと語ってくれました。
吉見さんからの結審を迎えての感想の後、質疑応答に入りました。
一つ目の質問は、被告側の「この問題を政治問題化させるために、裁判所に『慰安婦』は性奴隷だと言わせるためにこの裁判を使っている」という陳述についてでした。弁護団からは、被告側は政治運動だと言って、裁判所を恫喝した気になっているのかわからないが、これは論理的な反論でも何でもないので、まともに相手をするつもりはない、裁判所は裁判に提出された証拠に基づいて判例に従って裁くだけなので、このような意見に裁判所が影響を受けることないと考えている、との応答でした。
二つ目も被告側の裁判の論旨とは全く関係のない発言についての憂慮でした。以前の弁論で被告側が「あなた方は慰安婦に関する日本政府の公式見解を知っていますか」と質問したことについて、日本政府の見解を否定する判決を出すのかという恫喝をしていることについてどう思うかというものでした。弁護団からは、判例から考えれば負けるはずのない裁判でも、判決が出ないことにはやはりわからない、しかし、正義は私たちにあると確信しているし、そうではない判決が出たとしてもそれを押し返していく努力を続ける。裁判官が臆してしまうような裁判で大事なのは、多くの方が傍聴に来て、しっかり見ている、この裁判に注目しているということを示すことだ、との意見がありました。

120日の判決へも引き続き、みなさまの傍聴をよろしくお願いします。
                                (一事務局員)

2016-01-12

国際署名提出のご報告

国際署名提出のご報告

昨年12月7日から開始いたしました「裁判所に公正な判決を求める国際署名」は、1月11日までに1421名の方にご署名をいただきました。
昨年12月25日には第一次分851筆を、そして1月12日には第二次分570筆を、東京地方裁判所に提出しましたので、お知らせいたします。

これにて、国際署名は一旦、締め切りとさせていただきます。
ご協力いただいたみなさま、まことにありがとうございました。



2016-01-11

裁判所に公正な判決を求める国際署名

裁判所に公正な判決を求める国際署名

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國際簽名運動 要求日本法院做出公正判決

國際簽名運動 要求日本法院做出公正判決

 2013年日本,中央大學的歷史學教授吉見義以遭受名譽侵犯為理由,起訴元日本維新會(日本政黨, 2014年宣佈解散),元日本國會衆議院議員櫻文城。審判結果將于2016120日公布。
 吉見義明教授長年研究日軍「慰安婦」問題,擁有突破性的研究成果。在「慰安婦」研究領域不僅在日本國,在國際社會上也受到認可和尊重。然而櫻文城先生卻在日本的外國記者俱樂部(FCCJ)上公開發言:“吉見義明教授所著的關于慰安婦的書籍,憑空捏造,毫無依據的”。如此公開損害吉見義明教授之後,櫻文城不但沒有撤迴發言,之後還在法庭上繼續損毀吉見義明教授的名譽,並開始主張:“慰安婦是性奴隸的學根本就是捏造的”,“吉見義明書中提到的斷定慰安婦是性奴的部分純屬捏造”等等言論。
 否認日軍「慰安婦」是性奴隸的這種主張,是無視日本國家以及日本軍隊在過去所做過的侵略及暴行,是扭曲歷史,並且再一次傷害受害者的行為。
 如果這次訴訟失敗,不僅意味著吉見義明教授的名譽將無法恢復,也意味著由于被告方的錯誤主張,再次受到傷害的受害婦女們的名譽也將無法輓迴。
 為了要求日本法院做出不愧對歷史,不愧對世界公民的公正的判決,在此次的國際簽名運動中,我們懇請您的簽名。感謝您的支持!

東京地方法院 民事第331E

 中央大學教授吉見義明,以遭受名譽侵犯為理由,起訴元日本維新會(日本政黨,2014年宣布解散),元日本國會衆議院議員櫻文城。審判結果將于2016120日公布我們日本和世界公民衷心希望法院做出公正,正義裁決
 原告吉見義明,長年堅持精心的資料調和採訪,對揭示日軍「慰安婦」制度真實情況,做巨大的貢獻,讓受害婦女看到希望之光,嚮世界展示暸/瞭日本的良心。然而被告不但公開發言:“吉見義明教授所著關于慰安婦的書籍,完全是編造”,還在本法庭中“吉見義明書中提到的斷定慰安婦是性奴的部分純屬捏造”。
 公開研究者的研究成果是捏造,指責可以稱為研究成果結論的容為捏造,這種行為不僅嚴重損害研究者本人的名譽,也是否認研究者的社會存在意義的肆意妄為。
 吉見義明教授在「慰安婦」研究領域國際馳名,世界人民都在關註日本法院會對斷言吉見教授研究成果是“捏造”的被告做出怎樣的裁決。

我們懇請日本法院做不愧對歷史,不愧對世界公民的公正的判決。

在此簽名
http://www.yoisshon.net/p/blog-page_1.html

2016-01-10

裁判所に公正な判決を求める国際署名

裁判所に公正な判決を求める国際署名

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中文(CHINESE)

国际联合签名活动 要求日本法院做出公正判决

 2013年日本中央大学的史学教授吉见义明,以遭受名誉侵犯理由,起元日本新会(日本政党、2014年宣布解散)、元日本国会众议员樱内文城。果将于2016120日公布。
 吉见义明教授年研究日「慰安问题有突破性的研究成果。在「慰安」研究域不在日本国内,在国社会上也受到可和尊重。然而内文城先生却在日本的外国者俱部(FCCJ)上公开:“吉见义明教授所著的关于慰安籍,完全是造、毫无依据的”。如此公开害吉见义明教授之后,内文城不但没有撤回言,之后在法庭上继续损毁见义明教授的名誉,并开始主:“慰安是性奴隶的学根本就是捏造的”、“吉见义中提到的断定慰安是性奴的部分属捏造”等等言
 否「慰安」是性奴隶的种主,是无日本国家以及日本军队去所做的侵略及暴行、是扭曲史,并且再一次害受害者的行
 如果诉讼,不意味着吉见义明教授的名誉将无法恢复,也意味着由于被告方的错误,再次受到害的受害的名誉也将无法挽回。
 为了要求日本法院做出不愧对历史、不愧世界人民的公正的判决,在此次的国际联名活中,我们恳请您的名。感您的支持!


国际联合签名活动  要求日本法院做出公正判决

东京地方法院 民事第33 合议1E
 中央大学教授吉见义明以遭受名誉侵犯为理由起诉原日本维新会日本政党2014年宣布解散)、原日本国会众议院议员樱内文城审判结果将于2016120日公布我们日本和世界人民衷心希望法院做出公正正义裁决
 原告吉见义明长年坚持精心的资料调查和采访对揭示日军慰安妇制度真实情况做了杰出贡献让受害妇女看到希望之光向世界展示了日本的良心然而被 告不但公开发言说吉见义明教授所著关于慰安妇的书籍完全是编造还在本法庭中说吉见义明书中提到的断定慰安妇是性奴的部分纯属捏造
 公开说研究者的研究成果是捏造指责可以称为研究成果结论的内容为捏造这种行为不仅严重损害研究者本人的名誉也是否认研究者的社会存在意义的肆意妄为
 吉见义明教授在慰安妇研究领域国际驰名世界人民都在关注日本法院会对断言吉见教授研究成果是捏造的被告做出怎样的裁决
我们恳请日本法院做出不愧对历史不愧对世界人民的公正的判决

在此
http://www.yoisshon.net/2016/01/blog-post_10.html