YOSHIMI裁判いっしょにアクション!
「吉見裁判」とは、中央大学の吉見義明さんが、日本維新の会の桜内文城衆議院議員(当時)を名誉毀損で訴えた裁判です。

2014-04-15

第4回口頭弁論&報告集会のお知らせ

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昨年、7月26日、中央大学の吉見義明さんが、日本維新の会の桜内文城衆議院議員を名誉毀損で訴え、これまでに3回の口頭弁論が行われました。

まもなく、5月19日第4回口頭弁論が行われます! 
多くのみなさまが傍聴に駆けつけてくださるよう、よろしくお願いいたします。


 日時: 2014年5月19日(月曜日)、午後3時~

 場所: 東京地方裁判所 103号 大法廷

Access→ 東京メトロ丸ノ内線・日比谷線・千代田線、霞ヶ関駅A1出口から徒歩1分。有楽町線、桜田門駅5番出口から徒歩3分。 

!直前の急な変更もあります。念のため事前にご確認ください!
!!当日は、傍聴券が発行され、抽選が行われる見通しです。お早めにお集まりください!!

!!!口頭弁論終了後、午後6時より拡大報告集会を開きます。詳しくは下をご覧ください!!!



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  ☆゚+.  ゚+.☆ 第4回口頭弁論 拡大報告集会☆゚+.  ゚+.☆
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 と き    5月19日(月)18時~

 ところ  豊島区民センター 第3・4会議室(4階)

Access→ JR、東京メトロ(丸の内線、有楽町線、副都心線)、西武池袋線、東武東上線…各池袋東口下車徒歩約5分

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 吉見裁判も第4回まで口頭弁論が進みました!
今回の報告集会は、夜に開催することで、いつも日中に行われる裁判の傍聴が難しかった方々にも開かれた場にしたいと思います!

弁護団の大森典子さんからこの日の裁判をふり返っていただき、ゲストの中西新太郎さんから【排外主義・レイシズムとネット社会 「慰安婦」問題を題材に】というタイトルでお話いただきます。

ウェブ上に見る悪意に満ちたカキコミ。街中では敵意むき出しのヘイトスピーチ。 
排外主義・レイシズム・「慰安婦」…現実とネットはどう関係しているのでしょうか…?

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夜のYOいっション 第4回口頭弁論 拡大報告集会               

吉見義明さん(中央大学)、大森典子さん(弁護団長) による裁判報告

中西新太郎さん(横浜市立大学) による講演 【排外主義・レイシズムとネット社会 「慰安婦」問題を題材に】

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2014-03-04

☆緊急☆「河野談話つぶしを許さない!」緊急集会

 昨日の第3回口頭弁論には、多くのみなさまの応援をいただき誠にありがとうございました。近く、この報告をアップいたします。もう少々お待ちください。

‥∵‥∴‥∵‥∴【YOいっション・関連ニュース】∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥

このイベントはYOいっションの主催イベントではありません。
詳細は末尾の連絡先にお問い合わせください。

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★緊急院内集会『河野談話つぶしを許さない!』★
~NHK会長発言・新資料・元「慰安婦」16人の証言を中心に~

■日時: 3月7日(金) 午後2時~4時
■会場: 衆議院第一議員会館 1階国際会議室
*当日は1時半よりロビーで通行証をお渡しいたします。
■内容:
●吉見義明さん NHK会長発言の問題点と河野談話
●林博史さん 「慰安婦」強制を示す新資料と河野談話
●西野瑠美子さん 元「慰安婦」16人の証言の「検証」を検証する
☆各団体・個人のアピール


産經新聞が機密とされた元「慰安婦」16人の証言を「リーク」したのに続いて、今度は日本維新の会、そして安倍政権が、この証言を国会で取り上げて、「慰安婦」制度への軍関与と人権侵害を認めた河野談話(1993年)の見直し=撤廃に向けた画策をしています。
2月20日、安倍政権は、維新の会の要求に応じて、衆院予算委員会に参考人として招致しました。石原氏は、河野談話に関して、元「慰安婦」の証言の 「事実関係の裏付調査は行われていない」などと発言し、菅内閣官房長官は証言の「検証」を「検討したい」と答弁したとされています。しかし16人の証言を 本当に「検証」したのでしょうか?
つい最近も、河野談話を裏付ける「慰安婦」の強制を示す新資料が発見されているのです。
さらに籾井勝人NHK会長は就任記者会見で、(「慰安婦」は)戦争地域にはどこにもあった」などと発言し大きな批判をあびたにもかかわらず、「どこが悪いのか」と居直りました。しかし「どこにもあった」というのは、本当でしょうか?
与野党、公共放送トップが率先して「慰安婦」制度への日本軍・日本政府の責任を無化し、河野談話を一気につぶそうとしています。このような危機的状 況に対して、NHK会長発言の問題点(吉見さん)、「慰安婦」強制を示す新資料(林さん)、元「慰安婦」16人の証言(西野さん)の報告を中心に院内集会 を開き、「河野談話つぶしを許さない」世論をつくっていきたいと思っています。緊急ですが、ぜひ参加して、声を上げて下さい。

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※主催:日本軍「慰安婦」webサイト制作委員会、
日本の戦争責任資料センター、
戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター(VAWWRAC)
☆協賛団体、募集中です! (締切り:3月4日)
連絡先:バウラック vawwrac★vawwrac.org

2014-02-18

吉見裁判第三回口頭弁論のご案内

昨年7月26日、中央大学教授の吉見義明さんが日本維新の会の桜内文城衆議院議員を名誉毀損で訴え、これまでに2度の口頭弁論が開かれました。
来る3月3日、第3回目の口頭弁論が行われます。多くの皆さまが傍聴に駆けつけてくださいますよう、よろしくお願いいたします!!

■日時 : 2014年3月3日(月)午後3時〜

■場所 : 東京地方裁判所103号大法廷

※直前の急な変更もございます。念のため事前にご確認下さい。

☆傍聴券の発行が決まりました!☆
当日、東京地裁2番交付所に、14時40分までに来られた方を対象に抽選を行います。
詳しくは「傍聴券交付情報」をごらんください。3月3日の「民事第33部」です。 

http://www.courts.go.jp/search/jbsp0010?crtName=15   

※裁判が終わりしだい(時間未定)、東京地方裁判所近くの日比谷図書文化館4階スタジオプラス(小ホール)にて、報告集会を開催する予定です(参加費:500円)。ふるってご参加ください!!

吉見裁判 第二回口頭弁論(2013年12月11日)参加記



20131211日、東京地方裁判所103号大法廷において、吉見義明教授(中央大学)が桜内文城衆議院議員(日本維新の会)を名誉毀損で訴えた民事裁判の第2回口頭弁論が行われました。当日は約90枚の傍聴券を求め、130人余りが列を作り抽選が行われました。この裁判の注目度の高さがうかがえます。

15時過ぎから開始された口頭弁論では、まず、被告の準備書面の要約を代理人の荒木田修弁護士が述べました。これに対して原告代理人である川上詩朗弁護士が反論し、渡邊春己弁護士が次回の裁判で主張する要点を提示して、30分ほどで終了しました。

被告側の主張の要点としては、原告は名誉毀損の請求原因を特定できておらず名誉毀損の成立要件を満たしていないため、不当な提訴であるということです。具体的には、被告が橋下大阪市長の記者会見の冒頭で述べた「これは既に捏造だということがいろんな証拠によって明らか」の「これ」は「慰安婦が性奴隷である」ということであり、原告の著作を示さない。捏造というのは「事実でないことを事実のように拵えて言うこと」であるので、「慰安婦が性奴隷である」というのは概念であり事実ではないので名誉毀損は成立しない。仮に原告の主張通りに「これ」が著作を示すとしても、著作は本であるので事実ではなく、名誉毀損の要件を満たさない。また、「慰安婦が性奴隷というのは捏造である」という主張は、被告の独自の説ではなく多くの学者や評論家、漫画家などが主張しているので被告のみを訴えるのは不当である。被告の発言は対立する学説を否定するためのものであり、慰安婦が性奴隷か否かの論争としてとらえるべきで、邪馬台国畿内説・九州説の論争と同じものである(!)。すなわち、被告の発言は名誉毀損には当たらず、不当な提訴である、と主張していました。

原告側は、問題となっている「これ」の前には「慰安婦が性奴隷」という発言は全く登場しないことから被告の主張は全く成立せず、「これ」が原告の著作を示すことが明らかであり、被告の主張は全く独断で非常識な解釈だと反論しました。また、社会通念上「著作が捏造」だと言う場合、「著作の内容が捏造」といっているに等しいと主張し、これに対しては裁判官から、多くの場合そうであるとの理解を得られました。原告側は、次回以降指示語である「これ」が指示する語句を発言の文脈から特定させるとともに、被告の発言は原告の社会的評価の低下をもたらしており、名誉毀損の要件事実を満たしていることを判例を摘示する事で明らかにすると述べました。

続いて17時過ぎから、弁護士会館において「YOSHIMI裁判いっしょにアクション(略称YOいっション)」準備会主催の裁判報告集会が行われ、約40名が集まりました。本集会では弁護団による今回の裁判の解説や、荒井信一氏と西野瑠美子氏から本裁判と関連して日本軍「慰安婦」について理解を深める報告がありました(カンパでは、10,873円が集まりました)。

渡邊弁護士の解説によると、今回の裁判で被告側が「原告が請求原因を特定していない」と主張したのは、この線から攻めるのが最も裁判所に受け入れられやすいと判断したからだとみられます。しかしそれでも無理のある主張であり歯切れが悪いものであったということです。これに対して裁判所は被告の主張には乗らず、原告側に反論の機会も与えられました。今後裁判は通常の名誉毀損裁判として進行する見通しであるということで弁護団は手応えを感じているようでした。次回以降はこれまで以上に丁寧に名誉毀損が成立するという主張を行なっていき、原告の著書のどの部分が捏造なのか被告に明確にさせていくということです。また、傍聴人や原告側弁護団の多さは、裁判所の判断に確実によい影響を与えているということでした。

続いて荒井信一氏が、「慰安婦、すなわち日本軍の性奴隷」という用語・認識は、国連の人権機関において199697年頃には成立していたことを具体的な資料に基づき説明し、「慰安婦、すなわち日本軍の性奴隷」が原告の捏造だとする被告の主張は完全に成り立たないことを示しました。

また、西野瑠美子氏が、最近の日本軍「慰安婦」をめぐる新聞記事が紹介しながら、メディアによる日本軍「慰安婦」への認識を後退させる動きが活発化していることを指摘して、本裁判の重要性を訴えました。

原告の吉見氏は、この裁判での被告の主張は無理があるのは明らかであるので、すっきり勝たなければならない、特定秘密保護法も成立する社会状況の中できちんと意見を表明することが重要であり、おかしいことにはおかしいと言わなければならないと述べました。

被告側は、被告本人のTwitterでの傍聴の呼びかけもむなしく動員については劣勢を感じているようで、次回はより動員をかけてくることが予想されます。また、法廷で有効な主張ができないことから、「原告は裁判にあたりいいかげんな書面しか出さず、不当な提訴である」というような主張を法廷外で展開する模様で注意が必要です。またこの裁判を「『慰安婦=性奴隷』捏造裁判」と位置付け、その主張をあらゆる手段を使って撒き散らす機会としており、予断を許さない状況であることには変わりません。

被告側は、法廷において、上記で紹介した以外にも、発言者本人は「これ」を「慰安婦は性奴隷」を指すつもりで発言したのだから、この発言は発言者の意図通りに解釈しなければならないというめちゃくちゃな責任回避を行っていましたが、これはもはや被告の政治家としての資質を疑うしかありませんでした。また、邪馬台国論争を持ち出してきて議論を撹乱するなど、これらの主張には説得力が全く無いどころか、「言葉遊び」に終始しています。被告側は裁判の結果を重視しているというよりも、法廷内外であらゆる方法を使って吉見氏の人格や信用をおとしめ、日本軍「慰安婦」は性奴隷であるという事実を隠ぺい・歪曲することが目的であると判断せざるをえず、これは卑劣きわまりありません。



なお、次回裁判は20143315時より、今回と同じ東京地裁103号大法廷において行われます。今回同様傍聴券の抽選・交付が行われる見通しです。
(一事務局員)

2014-01-23

「YOSHIMI裁判いっしょにアクション」への入会を呼びかけます


■ 入会のお願い

  吉見義明さんの名誉毀損裁判の支援ネットワーク「YOSHIMI裁判いっしょにアクション」(共同代表:吉田裕・梁澄子、略称:YOいっション)が二〇一 四年一月に正式に発足しました。「YOSHIMI裁判いっしょにアクション」へのご入会をお願いします。会員には年2~3回会報をお届けします。

 年会費 2,000円
 振替口座 00180-6-323261
 口座名義 YOいっション

 通信欄に名前、住所、所属をご記入ください。


■ メールマガジン

YOいっションではメルマガを発刊しています。最新情報をお届けします。会員の方も、非会員の方も、購読はこちらからお申込み下さい。


■ 吉見裁判とは

 吉見裁判は、中央大学の吉見義明教授が日本維新の会の桜内文城衆議院議員を名誉毀損で訴えた裁判です。

 二○一三年五月一三日、橋下大阪市長は「慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」と発言して内外の批判を浴びました。特に海外での反響に対する弁明として、橋下大阪市長は五月二七日に日本外国特派員協会で記者会見を行いました。

 その場において、司会者が吉見義明教授の著書に触れたことに対し、同席していた桜内文城議員が、「これはすでにねつ造であるということがいろんな証拠によって明らかとされております」と発言しました。桜内議員が「ねつ造」であるとしたのは、吉見義明『従軍慰安婦』(岩波新書、一九九五年)の英訳書であると考えられます。

 吉見教授は、二○年以上にわたって日本軍「慰安婦」の実態を研究してきました。発言の撤回と謝罪を求めたものの拒否されたため、吉見教授が桜内議員を相手に提訴しました。これが、「吉見裁判」と略称している裁判です。

 第一回口頭弁論(一○月七日)では、「慰安婦は性奴隷か否か」について全面的に争う様子もあり,「慰安婦」の定義をめぐる本格論争が展開する歴史的な裁判になることも予想されます。


■吉見義明さんからのメッセージ

 外国特派員協会での橋下大阪市長の記者会見の場で、日本維新の会の桜内文城衆議院議員は、「慰安婦」問題に関する僕の本を「捏造」であるといい、多くの証拠で明らかにされているとまでいいました。研究者の研究成果を捏造であるというのは、その研究者に対する重大な名誉毀損に当るだけでなく、その人格までも否定するものですから、やむをえず提訴しました。第一回口頭弁論で、桜内氏は「慰安婦」が性奴隷だというのは「虚構の事実」の捏造だと主張していますので、これも争点になると思います。徹底的に論破していきたいと思います。ご支援をお願いいたします。


■ お問合せ
 
yoisshon.net

2014-01-11

発足集会 YOSHIMI裁判いっしょにアクション

吉見義明さん(日本近現代史・中央大学)が桜内文城衆議院議員(日本維新の会) を相手取り争っている名誉毀損裁判の支援ネットワーク「YOSHIMI裁判いっしょにアクション」(YOいっション)が2014年1月に正式に発足しま す。これに伴い、大集会を開催することとなりました。つきましては、多くの方のご参加・ご支援をよろしくお願いいたします!!

■日時 : 2014年1月11日(土)14:00〜  (13: 30開場、16:30終了予定)

■場所 : 韓国YMCA 9階国際ホール

■資料代 : 800円(学生500円) 

■主なスピーカー
吉見義明さん 「裁判にあたって」
川上詩朗さん 「吉見裁判の経緯と内容」
荒井信一さん 「吉見裁判の歴史的意義」
大森典子さん 「弁護団から見る吉見裁判の意義」
梁澄子さん   「被害者の視点から見る吉見裁判」

吉見裁判 第一回口頭弁論(2013年10月7日)参加記

10月7日、東京地裁で第一回口頭弁論が開かれた後、17時半〜18時半にかけて霞が関の弁護士会館にて「吉見義明裁判報告集会」が、開催されました。100人規模の会場は満席となり、主催者側が用意した「資料集」も足りなくなるほどでした。

司会進行は、裁判支援のための有志組織から本庄十喜さん(歴科協委員)がつとめられました。
まず弁護団から経過と概要の説明があり、吉見さんの法廷陳述が紹介され、最後に、今後の「支援に向けてのお願い」の呼びかけがありました(支援団体づくりのカンパでは、43840円が集まりました)。

被告側主張のポイントは、どうも
・ 名誉棄損の対象とされている、「これは、既に捏造であるということが、いろんな証拠によって明らかとされています」という桜内議員発言の「これ」が指すの は「sex slavery]であるという主張であるので、吉見さんの本そのものではない、ということになる。しかし被告の陳述の全体を通してみると、「「慰安婦」が 性奴隷だという主張はねつぞうである」、といいたいようである。
・吉見教授の著作とその英訳書は、【慰安婦が「性奴隷」である】、という政治的主張をなしている。
というところにある模様です。

9・26付答弁書から引用すれば、
「8  原告の主張が悪質なのは、原告自身の著作物等に照らしても、『慰安婦、すなわち日本軍の性奴隷』と断定するのは到底不可能であることを研究者として熟知 しつつ、英文翻訳を出版して、『慰安婦、すなわち日本軍の性奴隷』と断定して自らの主張を世界中に撒き散らしたことである。
かかる原告の主張と行為は、日本国及び日本国民の名誉と尊厳を故なく毀損するものであって、断じて許す訳にはいかない。
「9 従って、原告が英文翻訳で『従軍慰安婦は軍による性奴隷であった』と記述し、…断定した『慰安婦、すなわち日本軍の性奴隷』との主張は『捏造』である。」
なのだそうです。

被告側の戦術はまだよくわからないところも多々あるのは事実ですが、原告弁護団の大森典子弁護士が「裁判が本格化する」と述べ、渡邊春己弁護士が、「確信犯として、真っ向からきた」と述べた所以です。
かくしてこの裁判では今後、日本軍「慰安婦」をめぐる核心的認識が、法廷の場で争われることになりそうです。

裁判では、研究内容とその評価にも踏み込むことが予想され、歴史研究としてどのように対応してゆくか、検討を深めたいところです。

・吉見さんご自身は、「これまで裁判支援はしてきましたが、今回はじめて当事者、いわゆる原告というものになりました(笑)」とにこやかに支援を要請されました。

※裁判長の小林久起は、東京地方裁判所部総括判事。
司法と検察を交互に渡りあるき、異動人事で2004年から東京地裁に移り、2011年より総括判事就任という経歴の方です。↓
http://www.e-hoki.com/judge/1125.html?hb=1

・ 当日、ネット右翼による動員はかけられなかった模様です。しかし、桜内議員は「チャンネル桜」やSNS等のサイトを通じ、「国益のため負けられない裁判」 と呼号して、ネット右翼に広く支援活動を呼びかけています。口頭弁論二回目以降、新たな動員がなされる可能性は、予測しておく必要があります。
 (一事務局員)