シンポジウム
「慰安婦」問題をどう伝えるのか?
-その実践と困難-
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DATE:2016年5月14日(SAT)
TIME:午後 1:00~
PLACE:一橋大学東キャンパス東1号館1101(予定)
(JR中央線国立駅徒歩10分)
※参加費:500円(予定)
YOSHIMI裁判は、2016年1月20日に不当な判決が出されました。
「慰安婦」問題をはじめとする歴史問題をめぐっては、被害者から目を背けるふるまいが社会をおおっています。裁判所の判断もこの風潮を忖度したのでしょうか。
YOいっションは、高裁でのたたかいにむけて、また日本軍「慰安婦」問題をめぐる困難な情況に抗するために、〈「慰安婦」問題をどう伝えるのか?〉をテーマにしたシンポジウムを開きます。前半では、武藤行輝さん(原告弁護団)に地裁判決の解説をいただいた上で、吉見さんに高裁にむけてお話しをいただきます。後半は、斎藤一晴さん、平井美津子さんが、教育の現場から、被害者の姿を「伝える」ということはどういうことか?どんな困難があるのか?を話します。いっしょに考えていきましょう!
☆タイムテーブル
1.吉見裁判地裁判決の不当性について 武藤行輝さん(吉見裁判原告弁護団)
2.高裁にむけて 吉見義明さん
3.シンポジウム「慰安婦」問題をどう伝えるのか?
吉見義明さん・齋藤一晴さん・平井美津子さん
☆講師プロフィール
武藤行輝さん
弁護士(東京弁護士会所属)。1987年埼玉県秩父市にて出生。2010年早稲田大学法学部卒業。2013年同法務研究科修了。2014年司法修習修了(第67期)。2015年1月 弁護士登録、桂協同法律事務所に入所し、現在に至る。
平井美津子さん
大阪府吹田市立第一中学校社会科教諭、立命館大学地歴科授業研究非常勤講師。「慰安婦」、沖縄などを中心に歴史学と歴史教育について研究、実践を行っている。著書・論文として、『中学校歴史・公民育鵬社教科書をどう読むか』共著(高文研)、『すっきり!わかる歴史認識の争点Q&A』共著(大月書店)、「歴史教育の現場から ―「慰安婦」の授業を中心に―」(『歴史学研究』No901、2013年1月号)、『原爆孤児 「しあわせのうた」が聞こえる』(新日本出版社)など多数。
齋藤一晴さん
1975年山形県生まれ。明治大学大学院文学研究科修了・博士(史学)。明治大学ほか非常勤講師。専門は日本近現代史・歴史教育・東アジア歴史対話(日中韓共同歴史教材開発・共同授業)。著書・論文として、『中国歴史教科書と東アジア歴史対話』花伝社、2008、「東アジア共通歴史教材の作成から東アジア史へ-歴史学と歴史教育の協働のために-」(『歴史学研究』2013年6月号)、「大学における戦争及び植民地支配学習に関する一考察-教養科目・教職科目の授業から-」(『教職課程研究年報』第28号、2014)、「日中授業交流の現在-歴史教育者協議会日中交流委員会の取り組みから-」(『歴史地理教育』837号、2015)、「歴史認識の共有とはどのようないとなみか―歴史教育を国境を越えて問い直す―」(『歴史学研究』2015増刊号)など多数。